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「コミットする」の正しい意味とは?頑張るじゃなく、“責任を負う”という約束

カタカナ英語

「全力でコミットします!」
そんなフレーズ、ビジネスシーンでよく聞きませんか?
「頑張ります」「一生懸命やります」という意味で使っている人も多いようですが、“コミットする”=“頑張る”は、実は本来の意味からは少しズレています。

この言葉には、もっと重みのあるニュアンスがあるのです。

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「コミット」の本来の意味は“約束と責任”

「コミット(commit)」は、英語で「責任を持って関わる」「結果に対して約束する」という意味の動詞です。具体的にはこんな意味が含まれます。

  • 責任をもって関与すること

  • 結果に対して自分の行動を保証すること

  • 犯罪などに対して「関与する」という意味もある(commit a crime)

つまり、ビジネスにおける「コミットする」は、

成果に対して自分が責任を持つことを約束する
というニュアンスを持っています。

「コミット=頑張る」ではない理由

「頑張る」という言葉には、結果ではなく“過程”への意気込みが込められています。
たとえば:

  • 頑張ったけど、うまくいきませんでした

  • 精一杯やったのですが、結果は伴いませんでした

といった「努力はした」という逃げ道が残されている表現です。

一方、「コミットします」は、

  • 必ずやります

  • 結果を出します

  • 責任を取ります

という、“成果への責任”を含んだ言葉なのです。

ビジネスにおける「コミット」の使い方

たとえば、プロジェクト会議などで:

「私はこの売上目標にコミットします」

といえば、それは単にやる気を表すだけではなく、目標を達成するために責任を持って取り組むという意味になります。
当然、達成できなければ「なぜできなかったのか?」という説明責任も伴います。

よって、「コミットする」は言った本人の“覚悟”を問われる言葉でもあるのです。

誤用されがちな場面とは?

最近では、就職活動やスポーツのインタビューでも「コミットします」が軽く使われる場面が増えています。

たとえば:

  • 就活生:「どんな職場でもコミットできます」

  • スポーツ選手:「自分のプレーにコミットしていきたいです」

こうした使い方も間違いではありませんが、「なんとなく真面目に頑張る」といった意味にすり替わってしまっている場合は注意が必要です。

「責任をもってやり抜く」という重みを伴った言葉だということを、忘れてはいけません。

似たような表現との違い

表現 意味 ニュアンス
頑張ります 努力するという姿勢の表明 過程を重視
やり遂げます 最後までやり抜くという決意 意志の強さ
コミットします 結果に責任を持つことを約束する 成果と責任

「頑張ります」は軽く使えますが、「コミットします」は結果に対する覚悟が含まれます。

「ライザップ」のキャッチコピーで浸透した「コミット」

「結果にコミットする」
このフレーズで「コミット」という言葉が一気に広まりました。
この場合も「全力を尽くします」ではなく、結果を出すことに責任を持ちますという意味であり、成果にフォーカスした強い表現です。

まとめ

「コミットする」という言葉は、

ただ“頑張る”のではなく、“結果に対する責任を持つこと”

を意味する、覚悟のある表現です。

  • 「やります!」ではなく、「結果を出します」と言っている

  • 成果を出すための行動と責任がセットで求められる

  • 軽々しく使うと自分の信用を損なう可能性もある

だからこそ、仕事でもプライベートでも、「コミットします」と口にするなら、本当に“結果”と“責任”を自分のものとして背負う覚悟があるかを一度考えてみることが大切です。

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