「彼の動きはどこか滑稽で、みんなを笑顔にした。」 「そんな言い訳、滑稽すぎて笑う気にもなれない。」
同じ「滑稽」という言葉でも、文脈によって「ユーモア」に聞こえたり、「バカにしている」ように聞こえたりしますよね。
「滑稽って、褒め言葉なの?それとも悪口?」
実は、滑稽には「愛される笑い」と「あきれられる笑い」という、真逆のニュアンスが含まれています。 この記事では、2つの意味の違いを、日常やビジネスでそのまま使える例文を交えてサクッと解説します!

🧐 「滑稽」が持つ2つの顔
「滑稽」という言葉には、大きく分けて以下の2つの意味があります。
| 意味 | ニュアンス | 類語 |
| ① 面白い | ユーモアがあって、人を笑わせる。 | コミカル・ひょうきん |
| ② 愚かしい | あまりにバカバカしくて、失笑してしまう。 | 笑止千万・片腹痛い |
【ポジティブ】「面白い・笑いを誘う」滑稽
舞台芸能や、場を和ませるひょうきんな振る舞いに対して使われます。
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ポイント: 対象に対して**「親しみ」や「愛着」**がある場合に使います。
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日常の例文:
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「ピエロの滑稽な動きに、子供たちは大喜びした。」
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「彼は真面目な顔をして滑稽なことを言うので、つい吹き出してしまう。」
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「犬が自分の尻尾を追いかけて回る滑稽な姿に癒された。」
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【ネガティブ】「ばかばかしい・愚かだ」滑稽
理屈に合わないことや、身の程知らずな言動、あきれた失敗に対して使われます。
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ポイント: 対象に対して**「批判」や「蔑み(さげすみ)」**のニュアンスが含まれます。
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日常の例文:
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「今さらそんな嘘をつくなんて、滑稽としか言いようがない。」
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「自分のミスを棚に上げて他人を責める姿は、実に滑稽だ。」
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「最新機種を買った翌日にさらに高性能な新型が出るのは、なんだか滑稽な話だ。」
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⚠️ 使う時の注意点!
「滑稽ですね」と言われた時、相手は「ユーモアがある」と褒めているのか、「バカみたいだ」と嘲笑しているのか、判断が難しい場合があります。
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自分に使う場合: 「私の滑稽な姿を見て笑ってください」と自虐的に使うのはOK。
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他人に使う場合: 相手の動作を褒めるつもりでも、「バカにされた」と誤解されるリスクがあるため、目上の人や慎重な相手には使わないのが無難です。
🔄 言い換えたい時の類語リスト
「滑稽」だと少し言葉が硬い、あるいはニュアンスが強すぎる時に便利です。
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「面白い」方向で言い換えるなら
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ユーモラス
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コミカル
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おどけた
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「バカバカしい」方向で言い換えるなら
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噴飯物(ふんぱんもの)
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笑止千万(しょうしせんばん)
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浅はか(あさはか)
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✅ まとめ
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「滑稽」には、「愛着のある笑い」と「冷ややかな笑い」の2つがある。
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伝統芸能(狂言など)やコメディでは「面白い」という意味でよく使われる。
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現代の日常会話やニュースでは「バカバカしい」という皮肉で使われることが多い。
「あの人の行動、滑稽だな」と思った時は、それが「素敵なユーモア」なのか「あきれた愚かさ」なのか、一度立ち止まって考えてみると、言葉の深みがより伝わりますよ!
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