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「泣きっ面に蜂」ってどんな状況?意味・由来・使い方をやさしく解説!

言葉

失敗して落ち込んでいたら、さらに上司に怒られる。
財布を忘れて出かけたら、電車の改札で止められる。
転んだうえにスマホも割れた…。

そんな、**「ツイてないことが立て続けに起こる日」**ってありますよね。
そんなとき、ぴったりのことわざが
「泣きっ面に蜂(なきっつらに はち)」です。

泣いているところに、さらに蜂が刺してくる。
ただでさえつらいのに、とどめの一撃
まさに「もう勘弁して!」という気持ちを代弁してくれる表現です。

この記事では、

  • 「泣きっ面に蜂」の意味とイメージ

  • なぜ“蜂”なのか?という由来

  • 日常での使い方や似たことわざとの違い

などを、やさしく、わかりやすく解説していきます。

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意味の解説:泣いてるところに“蜂”が来るってどういうこと?

「泣きっ面に蜂(なきっつらにはち)」とは、
ただでさえつらい状況なのに、さらに追い打ちをかけるような不運が降りかかることを表すことわざです。

 言葉を分解してみると…

  • 泣きっ面(つら):泣いている顔。つまり、すでに悲しい・悔しい・つらい状態。

  • :刺すと強い痛みを与える存在。突然やってきて、さらに苦痛を加えるもの。

このふたつが組み合わさることで、
“もう十分つらいのに、さらにひどいことが起こる”という状況が、言葉だけでイメージできるようになっています。

 どんな気持ちを表す言葉?

「泣きっ面に蜂」は、単に「つらい」というよりも、
「不運が続くことのやりきれなさ」や「報われなさ」を表す場面で使われることが多いです。

  • 一生懸命やったのに結果が出ず、さらに失敗まで重なる

  • 落ち込んでいたのに、誰かから怒られる

  • 気を取り直そうとしたら、また悪いことが起きる

まさに「もうこれ以上はやめて!」という、精神的にもダメージを感じるような重なり方がポイントです。

 日常の例で考えると…

  • 朝寝坊して会社に遅刻 → 会社に着いたら上司から説教

  • 傘を忘れてずぶ濡れ → 帰宅中にスマホを落として画面が割れる

  • 試合で負けて落ち込んでいたら、靴まで無くして帰れない

どれも、1つでもつらいのに、さらに重なることでガックリきてしまう状況ですよね。
そんな気持ちを、たった7文字で表現してくれるのが「泣きっ面に蜂」なのです。

語源・由来:「蜂」が選ばれた理由とは?

「泣きっ面に蜂」ということわざの印象的な部分は、なんといっても“蜂”の登場です。
「泣いている顔に、なぜ蜂が来るの?」と思った方も多いのではないでしょうか。

実はこの“蜂”には、いくつかの理由と意味が込められていると考えられています。

 なぜ“蜂”なのか?

蜂は、突然現れて刺す=痛みを伴う存在です。
それも、ただ痛いだけでなく、刺された人にとっては理不尽で避けようのない出来事として感じられることもあります。

つまり、蜂は「追い打ちをかけるもの」「弱っているときにさらに痛みを加えるもの」の象徴として選ばれたと考えられています。

 “泣いている顔”に刺されるからこそ、印象が強い

泣いている=すでにつらい状態なのに、そこへ蜂がやってくる。
しかも、顔(=とても敏感で守りたい部分)を狙ってくる。

これはただの「二重苦」ではなく、弱っているときにさらに傷を深められるような、精神的ショックの象徴です。

まるで「神様、なぜここでそれを!?」というような、運命のいたずらや試練を描いたような構図でもあります。

 昔の人の“観察力”と“皮肉”が込められた表現

日本語のことわざは、自然界の動物や風景を例えに使うことが多いのですが、
「泣きっ面に蜂」は、まさに身近な危険や偶然の不幸を、ユーモラスに、かつ皮肉たっぷりに表現した例といえるでしょう。

「ちょっと不運だった」では済まされない、思わず笑うしかないような不幸。
その状況を、蜂の一刺しでピリッと表現しているのです。

使い方の例文と現代的なシチュエーション

「泣きっ面に蜂」は、古くからあることわざですが、
今でも日常のさまざまな場面で自然に使える表現です。
特に、不運が重なったときの“ぼやき”や“共感”として使われることが多いのが特徴です。

 基本的な使い方のパターン

このことわざは、文章の最後に付け加える形で使われることが多いです。
また、比喩的なニュアンスを含むため、直接的な出来事+気持ちを和らげるオチとしても機能します。

例文:

  • 大雨でびしょ濡れになって電車に乗ったら、まさかの遅延。まさに泣きっ面に蜂だったよ。

  • 会議の準備に徹夜したのに、その日寝坊して遅刻。泣きっ面に蜂ってこのことか…。

  • 体調が悪いなと思っていたら、帰り道に財布を落とすとか…。泣きっ面に蜂すぎて笑えない。

このように、1つの不運+もう1つの追い打ちがセットになるのが典型的なパターンです。

 SNSや日常会話でのライトな使い方

最近では、このことわざが軽い自虐ネタや共感ツイート、チャットの雑談などにも登場しています。

現代的な使い方の例:

  • 「推しのグッズ、カートに入れた瞬間に売り切れた。泣きっ面に蜂。」

  • 「ミスして落ち込んでたら、帰り道でアイス落とした…。泣きっ面に蜂にもほどがある」

  • 「Zoomバグって会議入れず→復旧したらPC再起動→発表5分前。泣きっ面に蜂3連発」

このように、やや冗談めかして使うと、暗い話でも笑いに変えられるのが便利なところです。

 会話の中で使うコツ

  • 真剣すぎるトーンで使うより、少し笑いを交えて“もうどうにでもなれ”感を出すと自然

  • 「ほんと、泣きっ面に蜂だった〜」というように、語尾を柔らかくすると聞き手の共感も得られやすい

  • 友人との雑談、X(旧Twitter)などでも使いやすい“共感ワード”として活躍します

 

似た意味のことわざと使い分け:「踏んだり蹴ったり」とどう違う?

「泣きっ面に蜂」とよく似た意味を持つ表現に、
「踏んだり蹴ったり」ということわざがあります。

どちらも「不運が重なる」「つらいことが続く」場面で使われますが、
言葉の持つニュアンスや場面での使われ方には微妙な違いがあります。

 「踏んだり蹴ったり」の意味

「ひどい目に遭ったうえに、さらに追い打ちをかけられること」を意味します。
「すでに踏まれたのに、さらに蹴られる」という状況から、理不尽さやひどさの度合いを強調する表現です。

  • 例)仕事でミスした日に、スマホも壊れて彼女にもフラれた。まさに踏んだり蹴ったりだよ…。

 「泣きっ面に蜂」との違い

比較項目 泣きっ面に蜂 踏んだり蹴ったり
イメージ 弱っているときにさらに痛みを受ける ひどい目に遭ってさらに悪化する
感情のトーン ややユーモラス・哀れみのニュアンスもある 少し強めの怒り・不満のニュアンスが出やすい
使われ方 軽い不運から深刻な不幸まで幅広く使える より深刻な状況や、怒り・皮肉をこめて使う

 使い分けのポイント

  • 軽い日常の失敗にちょっと笑いを交えて使いたいとき → 「泣きっ面に蜂」

  • 大きなトラブルや、理不尽さに対する怒りをこめたいとき → 「踏んだり蹴ったり」

たとえば…

  • 「今日は財布を忘れて雨にも降られた」→ 泣きっ面に蜂

  • 「仕事で失敗した日に取引先から契約打ち切り通告」→ 踏んだり蹴ったり

このように、言葉のトーンや伝えたい“気持ちの重さ”に応じて使い分けるとより的確です。

まとめ:ときには笑ってやり過ごしたい、“泣きっ面に蜂”な日

「泣きっ面に蜂」は、
悲しいことやつらいことが重なってしまう、まさに“ダブルパンチ”な状況を表すことわざです。

  • すでに泣いている=落ち込んでいる、困っている

  • そこに蜂が来て刺す=さらに痛いこと、不幸が重なる

という構図から、「もうこれ以上ひどいことはやめて!」という気持ちを、少しユーモラスに表現してくれます。

日常のちょっとしたミスや不運、思い通りにいかない瞬間に、
このことわざを使えば、自分の気持ちにちょっとした“余裕”や“笑い”を与えてくれるかもしれません。

似たことわざの「踏んだり蹴ったり」との違いにも注目しながら、
言葉の持つ“軽さ”や“味わい”を楽しんで使ってみてくださいね。

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