慣用句「身にしみる」について。
この表現は、「深く心に感じる」という意味を持ちます。
さらに、例えば「秋の冷たい空気が体に染みる」といった感覚的な使い方も一般的です。
そこで、日常生活でどのようなシチュエーションで「身にしみる」と表現するかを、いくつかの例文を通じて解説します。
「身にしみる」を用いた簡潔な例文集
【深く感じる】の意味
- この週にコインランドリーを3回利用しました。一回700円と少し高めの料金がかかりますが、そのたびに家で自由に洗濯できる便利さを深く感じました。
- 毎日息子のお弁当を作ると、学校の給食のありがたみがひしひしと感じられます。あの価格で提供される栄養バランスの取れた食事の価値を実感しています。
- 「慶太郎日記」の物語は悲しく辛いものが多いですが、そのために人との繋がりや情の深さが心に響きます。
- 真摯に取り組むと支援が得られると信じています。このため、「義理と人情」という言葉の重みを実感しています。
- 急にですが、人の優しさを強く感じたことはありますか?私は最近、他人の親切に接し、感動で涙が出そうになりました。
- 日本では難民問題があまり表面化していませんが、難民の苦悩をリアルに伝える報告に心を打たれました。
- この物語では、女性プロ棋士が困難を乗り越える過程がリアルに描かれており、将棋への情熱が感じられます。
- 災害でライフラインが途絶えたときの不便さを、これまで以上に実感しています。
【冷たい空気】の意味
- 寒さが日増しに厳しくなってきていますが、皆様の健康を心よりお祈りしています。
- 暖かかった日々が続いたためか、急に冷え込んだ今日の寒さは格別に感じます。天気予報でも「冷え込む」とのことでした。
- 幼稚園でのおもちつきが行われた今日は、園庭の銀杏の葉もほぼ落ち、冷え込む季節の到来を感じさせます。
「身にしみる」の類義語とその使い分け
「身にしみる」という表現に似た他の言葉もいくつか紹介しましょう。
「深く心に感じる」というニュアンスで使う類語には、「痛感する」があります。
また、「心に響く」、「心を揺さぶる」、「胸を打つ」といった表現も似た感情を表すのに使われます。
一方、「秋の冷気が強く感じられる」という文脈での類義語としては、「体の芯まで冷える」、「底冷えする」、「冷え込みが激しい」などがあります。これらはすべて、寒さが体に強く作用する様子を表現しています。
さらに、「厳しい冷気」や「寒さを強く感じる」といった表現も、冷たい空気の感覚を強調する際に有効です。
まとめ
この記事で「身にしみる」という表現の用法をいくつかの例文を通じて紹介しました。ぜひ参考にしてみてください。
「身にしみる」で使われる「しみる」は、漢字では「染みる」と書かれます。「染みる」とは、通常「布に染料が染み込む」や「液体がにじむ」といった意味で使われます。
しかし、「身にしみる」という慣用句では、直接的に体内に染み込むわけではなく、「体や心に深く感じるほどの影響を受ける」という比喩的な使い方で用いられます。この表現は、感情や環境の影響が深く人に作用する様子を表現する際に非常に役立ちます。