「今回の成功は、ひとえに皆様のご協力のおかげです。」
「今回の不手際は、ひとえに私の不徳の致すところです。」
ビジネスシーンや式典の挨拶などで耳にする「ひとえに」という言葉。なんとなく丁寧な響きですが、正しい意味や漢字を自信を持って説明できますか?
実は、この言葉には「ひたすら」という一途な気持ちと、「原因はこれだけ」という限定の意味があります。
この記事では、「ひとえに」の2つの意味と、ビジネスでそのまま使える感謝・お詫びの例文、そして間違えやすい漢字の注意点までをスッキリ解説します!

🧐 「ひとえに」が持つ2つの意味
「ひとえに」を漢字で書くと「偏に」。文字通り「一つの方向に偏る」ことから、以下の2つの意味で使われます。
| 意味 | ニュアンス | よく使われるシーン |
| ① ひたすら・いちずに | ひとつのことを強く願う、行う。 | お願い・お祈り |
| ② もっぱら・それに尽きる | 他の理由はない、100%これ。 | 感謝・お詫び |
【感謝】「理由がそれに尽きる」の使い方
ビジネスで最も多い使い方がこちらです。成功の理由を「自分ではなく周りのおかげだ」と強調する際に使います。
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例文:
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「今日という日を迎えられたのも、ひとえに皆様のご支援の賜物です。」
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「プロジェクトの成功は、ひとえに課長のご指導のおかげです。」
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「無事に創立10周年を迎えられましたのは、ひとえにお客様のご愛顧があったからです。」
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【お詫び】「全責任はここにある」の使い方
ミスをした際、言い訳をせずに「原因は自分にある」と潔く認める時に使います。
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例文:
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「今回の不手際は、ひとえに私の不徳の致すところ(力不足)です。」
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「確認不足によりご迷惑をおかけしたこと、ひとえにお詫び申し上げます。」
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【お願い】「ひたすら・いちずに」の使い方
相手に対して、心を込めて強く頼み込む際に使います。
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例文:
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「今後とも変わらぬご指導を、ひとえにお願い申し上げます。」
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「何卒ご容赦を賜りますよう、ひとえに(切に)願っております。」
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✍️ 漢字の落とし穴!「一重に」は間違い?
よく「一重に」と変換してしまいがちですが、注意が必要です。
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正解:偏に(副詞として「ひたすら」などの意味で使う場合)
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間違い:一重に(「一重まぶた」や「一重の帯」など、物の重なりを指す名詞)
※ビジネスメールでは、ひらがなで「ひとえに」と書くのが最も一般的で、相手に柔らかい印象を与えられるのでおすすめです。
🔄 似た意味の言葉(類語)
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「ひたすら」に似た言葉: 一心に、一筋に、ただただ
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「それに尽きる」に似た言葉: もっぱら、ひとえに、他でもない
✅ まとめ
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「ひとえに」は、感謝やお詫びの気持ちを「100%これです!」と強調する言葉。
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感謝なら「おかげさま」、お詫びなら「自分の責任」を強調できる。
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漢字は「偏に」だが、ビジネスでは「ひとえに」とひらがなで書くのがスマート。
この言葉を使いこなせるようになると、挨拶やメールの品格がグッと上がります。大切な場面で、ぜひ心を込めて使ってみてください。
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