SNSや日常会話でよく聞くフレーズに、
「またやらかした〜!」
「うっかりやらかしちゃった…」
という言い回しがあります。
この「やらかす」、一体どういう意味なんでしょうか?
この記事では、「やらかす」の意味・語源・使い方を丁寧に解説しながら、
日常のどんな場面で使えるのか、例文とともにわかりやすく紹介します。
「やらかす」とは?意味を解説
「やらかす」とは、
失敗やミス、問題を引き起こすことを、やや軽めに表現する言葉です。
特に、「うっかりやってしまった」というニュアンスが強く、
深刻さをやわらげて伝えることができるのが特徴です。
たとえば、
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忘れ物をした
-
寝坊した
-
書類を間違って送った
-
お酒の席で失言した
など、「ちょっとやばいかも…」という失敗を自虐っぽく笑い飛ばすときによく使われます。
語源はどこから来たの?
「やらかす」は、「やる(行う)」に強調の接尾語「かす」がついた形です。
この「かす」は、「やりかす」「しでかす」「とちかす」などにも見られるように、
「ある程度の規模でやってしまう」という意味を含む、俗語的な用法です。
したがって「やらかす」は、
-
普通にやる(やる)
↓ -
思い切ってやってしまう・やりすぎる(やらかす)
という流れで、「失敗」や「過ち」につながる動作を表すようになりました。
使い方の例文
軽めの失敗の場合
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「寝坊して遅刻しちゃった…完全にやらかしたわ」
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「財布忘れてきた。今日に限って現金しか使えないとか、やらかした」
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「重要なメールを間違って全員に送信しちゃった…やらかし案件」
→ 自分の失敗を少し笑い交じりで話すときによく使います。
少し重めのケースでも
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「あの会社、不正会計やらかしてニュースになってたね」
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「まさかあんな場面でミスするなんて、あいつ本当にやらかしたな」
→ 本来は軽い言葉ですが、口調や文脈によっては“やってはいけないことをしてしまった”というニュアンスも含まれます。
「やってしまう」との違い
表現 | ニュアンス | 例文 |
---|---|---|
やってしまう | 事実を客観的に述べる | 「うっかり飲みすぎてやってしまった」 |
やらかす | 自虐ややらかし感、少しコミカル | 「泥酔してやらかした…」 |
「やってしまった」は感情が弱め、「やらかした」は感情や後悔がにじむのが特徴です。
似たような表現
表現 | 意味・使い方 |
---|---|
しでかす | やや古風で文語的。重大なことをしてしまったときに使うことが多い |
やっちまった | 「やってしまった」のくだけた言い方。自虐系で使いやすい |
ミスる | 俗語。カジュアルに「失敗する」の意味で使われる |
やっちゃった | やらかすと同じような意味。語調がやさしい印象 |
注意点:使う場面に気をつけよう
「やらかす」はあくまでくだけた表現・口語表現です。
ビジネス文書や改まった場面では避けた方が無難です。
たとえば、
-
会議資料で「担当者がやらかしました」は不適切
→ 「担当者がミスを犯しました」「誤操作がありました」などと表現すべき
つまり、「やらかす」は親しい間柄やSNS、会話の中で使うカジュアル表現だと覚えておくと安心です。
まとめ
「やらかす」とは、
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失敗やミスを、やや軽め・自虐っぽく表現する言葉
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「やる」に俗語的な強調「かす」がついた形
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寝坊・忘れ物・失言など、日常の「うっかり」系によく使われる
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ビジネスや改まった場面では避けるのがベター
ちょっとした失敗を笑って流したいとき、
「やらかした〜」と言える心の余裕も、現代をうまく生きる力のひとつかもしれません。