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【言葉の作法】謝罪の後の「ご了承ください」に感じる違和感――誠実さは「語尾」に宿る

謝罪メールの「ご了承ください」は失礼?違和感の正体と大人の対処法 【三、知識の箱】
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その一言が、せっかくの謝罪を台無しにする

先日、ある相談を目にしました。

取引先からの謝罪メールの締めに

「作業を早めていきますので、ご了承ください」

と書かれていて、ひどくモヤモヤしたという話です。

「ご了承ください」という言葉。

日常でよく耳にしますが、実はこれ、

「こちらの事情を納得して、受け入れてください」という、強い「納得の強要」が含まれた言葉なのです。

本来、謝罪とは相手の気持ちに寄り添うもの。

それなのに最後に「納得しろ」と突きつけられては、相手が「なんだか理不尽だな」と感じるのも無理はありません。

謝罪のメールの言葉に唖然とする男性

昭和の時代に学んだ「お詫びの引き際」

昭和の仕事の現場では、今ほどメールは普及していませんでした。

お詫びといえば、直接足を運ぶか、電話。

そこには「言葉のニュアンス」や「間の取り方」という、生身のやり取りがありました。

当時、先輩から厳しく教わったのは、「お詫びの時は、こちらから勝手に幕を引いてはいけない」ということです。

今回のケースで言えば、「遅れを取り戻すために急ぎます」までは良いのですが、その後の判断は相手に委ねるべきなのです。

「ご了承ください」と自分で幕を引くのではなく、「ご猶予をいただけますでしょうか」と伺いを立てる。

この「相手に一歩譲る姿勢」こそが、誠意の正体ではないかと思うのです。

理不尽な謝罪に、どう向き合うか

もし、私たちがこうした「誠意の感じられない謝罪」を受けた時、どう対処すればよいのでしょうか。

腹を立てて正論で論破するのも一つの手ですが、それではこちらの血圧が上がるばかりで、後味もよくありません。

そんな時、私は心の中でこう唱えるようにしています。

「この人は、言葉の道具箱が少し足りないだけなんだな」と。

相手に悪気がない場合も多いのです。

ただ、適切な言葉の選び方を知らないだけ。

そう思うと、少しだけ心の波風が収まります。そして、こちらが返信をする時は、あえて丁寧すぎるほどの言葉を返してみる。

「承知いたしました。ご無理を強いるようですが、よろしくお願いいたします」と。

相手の土俵に乗らず、自分の土俵で、大人の対応を貫く。

それが「なんだかんだ商店」流の、理不尽への処方箋です。

誠実さは「語尾」に宿る

「ご了承ください」を、

「ご了承いただけますと幸いです」

「ご容赦ください」に変えるだけで、角が取れて柔らかな印象になります。

言葉は、包丁のようなものです。 使い方を間違えれば相手を傷つけますが、丁寧に研いで使えば、人と人とを繋ぐ素晴らしい道具になります。

特に謝罪のような繊細な場面では、語尾の一つひとつに自分の「心」が乗っているかどうか。私も日々の言葉選びを、今一度「棚卸し」してみたいと思います。

皆さんは最近、言葉のトゲにチクリとしたことはありませんか?

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