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「ディール」とは?意味をわかりやすく解説|ニュース・外交で使うときは何を指す?

「ディールする」の意味とは?ニュースやビジネスで使う時の注意点も解説 カタカナ英語

最近、外交交渉を扱ったニュースを見ていたら、また「ディール」という言葉が耳に入ってきました。

そこで私は、

「ディール……何だったっけ?」

どこかで調べた覚えはあるのですが、意味がすぐに出てきません。

それもそのはず。

調べてみたら、以前このブログで自分自身が「ディール」について記事を書いていました。

書いた本人が忘れているのですから困ったものです(笑)。

ただ、改めて考えてみると、私が「ディール」という言葉をなかなか自分のものにできないのには、理由があるのかもしれません。

「取引」「交渉」「合意」「取り決め」――。

日本語なら、その場面に合わせていろいろな言葉で表せます。

ところが、それをまとめて「ディール」と言われると、昭和生まれの私には、どうもしっくりきません。

特に外交のニュースでは、

「それ、日本語で言ってもらえませんかね?」

と思ってしまうのです。

今回は、そんな私自身の復習も兼ねて、「ディール」とは何なのか、ニュースやビジネスではどんな意味で使われるのかを整理してみます。

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「ディール」とは?意味を簡単にいうと「取引・合意」

「ディール」は、英語のdealから来たカタカナ語です。

日本語では、まず「取引」と覚えておくとわかりやすいでしょう。

ただし、実際には使われる場面によって、「取引」だけでなく、「交渉による合意」「取り決め」「契約」などと訳した方が自然なこともあります。

使われる場面 「ディール」の意味・言い換え
ビジネス 取引・商談・契約・合意
企業買収など 取引・案件
外交・政治 取引・交渉による合意・取り決め
「ディールが成立した」 取引や交渉がまとまった

つまり、ニュースで「ディール」と聞いたときには、

「何らかの条件について話し合い、取引や合意をすること」

くらいに考えると、まずは意味をつかみやすくなります。

ただし、「ディール」という言葉そのものに、必ず「相手を言い負かす」「条件を飲ませる」「主導権を握る」といった意味が含まれているわけではありません。

前の記事では、このあたりを少し強く書きすぎていました。

交渉の内容によっては駆け引きが行われることもありますが、「ディール=駆け引きに勝つこと」ではないと考えた方がよいでしょう。

英語の「deal」にはどんな意味がある?

少しややこしいのは、英語の「deal」には一つだけではなく、いくつもの使い方があることです。

名詞として使う場合は、ビジネスや政治などで交わされる「取引」「合意」「取り決め」を表します。

英語表現 おおよその意味
a business deal 商取引・ビジネス上の取引
make a deal 取引する・合意する
strike a deal 交渉をまとめる・合意に達する
a good deal 有利な取引・お買い得な条件など

一方、「deal」は動詞として使われることもあります。

さらにdeal withという形になると、「~に対処する」「~を扱う」「~と取引する」など、文脈によって意味が変わります。

ですから、英語の「deal」を見つけたからといって、何でも日本語の「ディール」に置き換えられるわけではありません。

ここが、カタカナ語としての「ディール」と英語の「deal」を考えるときの注意点です。

ニュースで聞く「ディール」とは?

私が今回あらためて「ディールって何だったっけ?」と思ったのは、外交交渉を扱ったニュースを見たのがきっかけでした。

外交や政治の文脈で使われる「ディール」は、商品を売ったり買ったりするだけの「取引」とは少しイメージが違います。

国と国、あるいは政府同士が条件を提示し、話し合いを重ねながら、何らかの合意や取り決めを目指す場面でも「ディール」という言葉が使われます。

日本語には実際に「ディール外交」という表現もあり、「取引外交」と説明されています。

ですから外交ニュースで、

「新たなディールを目指す」

「よりよいディールを求める」

「ディールが成立する」

などと出てきた場合は、その文脈に応じて、

  • どのような条件で合意するのか
  • どのような取り決めを結ぶのか
  • どのような交渉結果を目指しているのか

という意味で受け取るとわかりやすくなります。

「ディール」という一語を、いつでも「取引」と機械的に置き換えるのではなく、その場面では何について合意しようとしているのかを見ることが大切なのでしょう。

「ディールする」ってどういう意味?

では、日本語でときどき聞く「ディールする」とは、どういう意味なのでしょうか。

日本語では、英語由来の「ディール」に「する」を付けて、

  • 取引する
  • 交渉する
  • 条件をまとめる

といった意味で使われることがあります。

たとえば、

「取引先とディールする」

なら、文脈によって「取引先と交渉する」「取引する」といった意味になります。

ここで注意したいのは、以前の記事のように、「ディールするは和製英語で、英語圏では使われない」と単純に説明するのは正確ではないということです。

確かに「ディールする」という形そのものは、「ディール」というカタカナ語に日本語の「する」を付けた日本語の表現です。

しかし、もとの英語のdealにも動詞として「取引する」などの使い方があります。

つまり、

「ディールする」という日本語の形と、英語の「deal」という動詞は分けて考えた方がわかりやすいということです。

「ディール……何だったっけ?」自分で記事を書いたのに忘れていた

それにしても、以前自分で調べて記事まで書いた言葉を、ニュースで聞いて「何だったっけ?」となるのですから、我ながら困ったものです。

でも、「デフォルト」などもそうなのですが、カタカナ語は意味を調べたときにはわかったつもりでも、しばらく使わないと私の頭からスーッと抜けていきます。

「ディール」も、一年以上前に記事を書いた時点ですでに使われていた言葉です。

ですから、決して最近突然現れた新語というわけではありません。

それでも昭和生まれの私には、どうもしっくりこない。

なぜだろうと考えてみると、やはり一つの日本語に置き換えにくいことも関係しているように思います。

「取引」と覚えておけばいいのか。

「交渉」なのか。

それとも「合意」「取り決め」なのか。

ニュースを見ながら、頭の中でもう一度日本語に翻訳しなければならない。

それなら最初から日本語で言ってくれればいいのに。

昭和のおやじとしては、ついそんなことを思ってしまうのです。

外交のニュースこそ、日本語で伝えてほしいと思う

ここからは、少し私の愚痴になります。

今回、外交交渉のニュースで「ディール」という言葉を耳にして、私は意味を思い出せませんでした。

もちろん、知らない言葉が出てきたら調べればいい。

それはそのとおりです。

ただ、外交のニュースとなると、私は少し気になります。

外交では、もともとの発言が外国語で、それを通訳や翻訳を通して日本語で知ることもあります。

発言した側が何を伝えたかったのか。

相手側がそれをどう受け止めたのか。

そして、その内容を報道で知る私たち一般の人間が、どう理解するのか。

外交のニュースでは、発言した側が何を伝え、相手側がそれをどう受け止めたのかが気になります。

だからこそ、その内容を報道で知る側としても、できるだけ意味のわかりやすい言葉で伝えてもらいたいと思うのです。

「ディール」ではなく、「取引」なのか、「交渉」なのか、「合意」なのか、「取り決め」なのか。

その場面に合った日本語で伝えてもらえた方が、私にはありがたいのです。

もちろん、「ディール」という言葉を使うこと自体が間違っているわけではありません。

日本語の辞書にも載っていますし、「ディール外交」という言葉も使われています。

ただ、私のようにニュースを見ながら、

「ところで、ディールって何だったっけ?」

となる人間もいます。

大事なニュースなのに、内容を理解する前にカタカナ語の意味を考えなければならない。

昭和生まれのおやじとしては、そこがどうにももどかしいのです。

「取引」「交渉」「合意」は同じではない

とはいえ、今回あらためて「ディール」を調べてみて、一つ気づいたこともあります。

「ディール」をいつでも一つの日本語に置き換えればいい、というほど単純でもないのです。

たとえば、「取引」「交渉」「合意」は似た場面で使われますが、それぞれ見ているところが違います。

言葉 意味の中心
取引 条件や利益などを交換し、やり取りすること
交渉 条件などについて相手と話し合う過程
合意 話し合った結果、互いの意思が一致すること
取り決め 話し合って決めた内容・約束

こうして並べてみると、同じ「ディール」という言葉でも、どこに重点を置くかによって日本語が変わることがわかります。

交渉している途中なら「交渉」。

話がまとまった結果を指すなら「合意」。

条件の交換という面を強く見るなら「取引」。

決まった内容に注目するなら「取り決め」。

なるほど。

私が「ディール」をなかなか一言で覚えられなかったのも、まったく理由がなかったわけではなさそうです。

「ディール」は日本語でどう言い換えればいい?

では、実際に「ディール」という言葉に出会ったら、どんな日本語に置き換えればよいのでしょうか。

文脈によって、おおよそ次のように考えるとわかりやすいでしょう。

表現 わかりやすい言い換え
ビジネス上のディール 取引・商談・契約
ディールをまとめる 取引をまとめる・合意にこぎつける
ディールが成立する 取引が成立する・合意がまとまる
よりよいディールを求める より有利な条件・合意を求める
外交上のディール 外交上の取引・交渉による合意や取り決め
ディール外交 取引外交

こうして日本語にしてみると、私はずいぶん理解しやすくなります。

ただし、いつでも「ディール=取引」と置き換えればよいわけではありません。

前後の文章を見て、「何を取引しているのか」「まだ交渉中なのか」「すでに合意したのか」を考えることがポイントです。

「ディール」の使い方・短い例文

カタカナ語としての「ディール」は、ビジネスや政治・外交などの話題で使われます。

  • 両社は新しいディールについて交渉している。
  • 条件を調整し、ようやくディールが成立した。
  • 今回のディールには複数の企業が関わっている。
  • よりよい条件でディールをまとめたい。
  • 外交上のディールが成立するか注目されている。

ただ、日常会話で無理に「ディール」を使う必要はありません。

たとえば、

「取引先とのディールが成立しました」

と言うより、

「取引先との契約がまとまりました」

の方が、相手によっては一度で意味が伝わります。

言葉は、難しそうに聞こえることより、相手に正しく伝わることの方が大切だと私は思います。

「ディール」と「ネゴシエーション」は同じ?

「ディール」と一緒に覚えておきたいカタカナ語に、「ネゴシエーション(negotiation)」があります。

こちらは基本的に「交渉」という意味です。

二つは同じような場面で出てきますが、まったく同じではありません。

言葉 意味の中心
ディール 取引・合意・取り決めなど
ネゴシエーション 条件について話し合う「交渉」の過程

つまり、ネゴシエーションを重ねた結果、ディールが成立するという関係になることもあります。

……もっとも、私なら「交渉を重ねた結果、合意した」と言ってもらった方が、すぐにわかりますけどね(笑)。

「ディール」についてよくある質問

Q.「ディール」とは簡単にいうと何ですか?

A.まずは「取引」と覚えるとわかりやすい言葉です。

ただし文脈によって、「契約」「合意」「取り決め」などの意味で使われることもあります。

Q.ニュースで使われる「ディール」はどういう意味ですか?

A.政治や外交のニュースでは、「取引」や「交渉による合意・取り決め」といった意味で使われます。

どの意味が最も近いかは、何について話し合っているのかによって変わります。

Q.「ディール外交」とは何ですか?

A.「取引外交」と呼ばれる外交の進め方を指す言葉です。

「ディール」が「取引」を意味することから生まれた表現です。ニュースでは、外交上の交渉や取り決めを「取引」という観点から表す際に使われます。

Q.「ディール」と「取引」はまったく同じですか?

A.いつでも完全に同じとは限りません。

日本語の「ディール」は基本的に「取引」を意味しますが、使われる場面によって「契約」「合意」「取り決め」などと訳した方が自然な場合があります。

Q.「ディールする」はどういう意味ですか?

A.日本語では「取引する」「交渉する」といった意味で使われることがあります。

「ディール+する」という形は日本語の表現ですが、英語の「deal」そのものにも動詞としての用法があります。そのため、単純に「英語には存在しない言い方」と考えるのは適切ではありません。

Q.「ディール」には「相手を言い負かす」「駆け引きに勝つ」という意味がありますか?

A.「ディール」という言葉そのものに、必ずその意味が含まれているわけではありません。

交渉の中で駆け引きが行われることはありますが、「ディール」は基本的に取引や合意、取り決めなどを表す言葉です。

まとめ|結局「ディール」って何?

今回、外交交渉のニュースで「ディール」という言葉を耳にして、

「ディールって、何だったっけ?」

と思ったことから、もう一度調べ直してみました。

以前自分で記事を書いていたのに忘れていたのですから、我ながら情けない話です。

でも、改めて整理してみると、「ディール」を一つの日本語だけで覚えようとしていたことにも無理があったのかもしれません。

基本は「取引」。

でも場面によっては、「交渉による合意」「契約」「取り決め」と考えた方がわかりやすい。

私はこれから、

「ディール=取引を基本に、場面によって合意や取り決めと考える言葉」

くらいに覚えておこうと思います。

それでもまた忘れたら、自分で書いたこの記事を読み返すことにします(笑)。

ただ、外交のように国と国との意思疎通が大切な話では、できれば「ディール」の一言だけではなく、何についての取引なのか、どんな交渉なのか、何に合意しようとしているのかまで、わかりやすい日本語で伝えてもらえるとありがたい。

カタカナ語を使ってはいけないとは思いません。

でも、ニュースを見る人みんなが、その言葉を同じように理解しているとは限りません。

大切なのは、言葉そのものより、何が話し合われ、何が決まったのかがきちんと伝わること。

昭和生まれのおやじとしては、そんなふうに思うのです。

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