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「リスケします」は便利だけど…どこまで許される?その言葉、軽く聞こえてない?

カタカナ英語

「すみません、リスケでお願いします。」

会議や打ち合わせの予定が変わったとき、つい軽い感じで使ってしまう「リスケ」という言葉。ビジネスシーンではよく耳にしますが、実はこの言葉、使い方や頻度によっては「信用を失う」こともあるとご存じですか?

今回は、「リスケ」というカタカナ略語の意味や背景、そしてその言葉が持つ“軽さ”と“便利さ”の表裏について、実例を交えてわかりやすく解説していきます。

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「リスケ」とは何の略?ビジネスで定着したカタカナ表現の正体

「リスケ」という言葉は、「リスケジュール(reschedule)」の略語で、予定や日程を変更・再調整することを意味します。特にビジネスシーンでは、「会議をリスケする」「納期をリスケしたい」などのように広く使われており、若手からベテランまで違和感なく口にする表現となっています。

ただし、元は英語の “reschedule” に由来するこの言葉も、日本での使われ方は少し特殊です。ネイティブ英語話者の間では「予定を再設定する」という意味で使われますが、日本では略語化されることでより軽く・口語的に扱われるようになりました。

カタカナ語としての「リスケ」は、日本人特有の“柔らかく表現する文化”や“日程調整の多さ”を反映しているとも言えるでしょう。まずは、この言葉の意味を正しく理解することが、使い方を見直す第一歩です。

なぜ「リスケ」は軽く聞こえてしまうのか?便利さの裏にある注意点

「リスケ」は便利で誰もが使っているように思えますが、受け取り手によっては“軽く聞こえる”こともあります。とくに、丁寧な言い回しが求められるビジネスシーンにおいては、「リスケでお願いします」と一言で済ませてしまうと、「自分都合で急に予定を変えられた」という印象を与えてしまう恐れもあります。

この「軽さ」は、略語であることや、敬語表現を省いた言い回しになりがちな点に原因があります。たとえば、「お手数ですが、日程の再調整をお願いできますでしょうか?」と丁寧に伝えるのと、「リスケでOKですか?」と伝えるのとでは、相手に与える印象がまったく異なります。

ビジネスでは、相手の立場や時間も尊重することが信頼関係を築く鍵です。だからこそ、「便利だから」「みんな使ってるから」と安易に使うことには、慎重さが求められます。

「リスケします」が言い訳に聞こえるのは、こんなとき

日程変更を申し出ること自体は珍しくありませんが、あまりにも頻繁だったり、急だったりすると、「またか」「本当に仕方ない理由なのか?」と疑念を抱かれることがあります。「リスケします」という言葉自体が悪いわけではなく、使うタイミングと頻度が問題なのです。

特に注意すべきなのは、「直前のリスケ」や「2度目以降のリスケ」です。相手はすでに時間を確保して準備をしてくれている可能性が高く、急な変更は不信感につながりやすくなります。また、「リスケ」という便利な言葉を繰り返すことで、誠意が伝わりにくくなるリスクもあります。

「仕事が立て込んでいて」「上司から急な指示があり」といった理由を添えても、毎回となると「また言い訳?」と受け取られる可能性もあるのです。「リスケします」は魔法の言葉ではなく、使い方次第では信頼を損ねる言葉にもなり得るということを覚えておきましょう。

相手の信頼を保つために。「リスケ」の丁寧な使い方と伝え方の工夫

予定をどうしても変更しなければならないとき、大切なのは相手に不快感を与えず、誠意が伝わる言い方をすることです。たとえば、「大変恐縮ですが」や「ご多忙のところ申し訳ありませんが」といったクッション言葉を添えるだけでも、印象はずいぶん変わります。

また、日程の再調整をお願いする際は、単に「また日を改めて」ではなく、具体的な候補日を複数提示することもポイントです。相手に負担をかけず、配慮のある対応として評価されます。

以下のようなメール文は、丁寧さと誠実さを両立した例と言えるでしょう。


メール例文:

件名:打ち合わせ日程変更のお願い

お世話になっております。
誠に恐縮ですが、業務都合により○月○日に予定していた打ち合わせについて、再調整をお願いできればと存じます。

ご都合のよい日程をお教えいただけますと幸いです。以下の日時が候補となります。

・○月○日(○) 10:00~
・○月○日(○) 14:00~
・○月○日(○) 16:30~

急なご連絡となり大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。


このように、たった一言の「リスケ」も、背景や伝え方次第で、信頼にも不信にもつながるのです。

まとめ

「リスケ」という言葉は、日程変更を柔らかく伝える便利な略語として、ビジネスの現場で広く使われています。しかし、その便利さゆえに無意識に使いすぎたり、丁寧さを欠いたりすることで、相手に軽んじられていると感じさせるリスクも含んでいます。

特に、「リスケします」が頻繁になると、「また?」という不信感につながりやすく、信用を損なう原因になることも。大事なのは、相手への配慮と丁寧な伝え方です。

予定を変更する際は、きちんと理由を説明し、候補日を示すなどの誠意ある対応を心がけましょう。「リスケ」はただの略語ではなく、ビジネスにおける信頼を問われる場面で使う言葉であることを意識したいものです。

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