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「興悦至極に存じます」とは?時代劇で聞く丁寧すぎる言い回しの意味と使い方を解説

言葉

時代劇や古い文献で「興悦至極に存じます(きょうえつしごくにぞんじます)」という言い回しを聞いたことはありませんか?
とても丁寧で上品な響きがありますが、現代ではあまり使われないため、意味が曖昧な人も多いかもしれません。
この記事では、この「興悦至極に存じます」という表現の意味や由来、使われ方を丁寧に解説していきます。

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「興悦至極に存じます」の意味とは?

「興悦至極に存じます(きょうえつしごくにぞんじます)」とは、
「非常に喜ばしく、光栄に存じます」という意味の、非常に丁寧な表現です。

この言い回しは、格式高い文書や時代劇などで使われることが多く、
目上の人からの褒め言葉や恩恵に対して、最大級の敬意と感謝を込めて応じる場面で使われます。

現代語にすると、「大変うれしく、ありがたく思っております」といったところでしょう。

読み方と構成を分解してみる

この言葉は、漢字で書かれていると意味が取りづらいですが、各語句に分解すると理解しやすくなります。

漢字 読み方 意味
興悦 きょうえつ 喜び・楽しさ・うれしさ
至極 しごく この上なく・非常に
存じます ぞんじます 「思います」の謙譲語(自分をへりくだって述べる)

つまり、「興悦至極に存じます」は、
「たいへん嬉しく思っております(心から光栄に存じます)」という、謙虚さと感激を同時に表す表現です。

例文

  • 「お褒めのお言葉、興悦至極に存じます。

  • 「このようなお招きにあずかり、興悦至極に存じます。

どちらも、通常の「ありがとうございます」では表現しきれないような、深い感謝と感動の気持ちを含んだ返答になっています。

どんな場面で使われていたのか

「興悦至極に存じます」は、現代ではあまり日常的には使われませんが、以下のような場面で登場することがあります。

1. 時代劇や古典ドラマ

大名や将軍、上位の身分の人物からほめられた際、臣下や家臣が返答する場面でよく登場します。
威厳あるセリフの中でも特に丁寧で格式のある返しとして使われます。

殿様:「よくぞ務めを果たした」
家臣:「ははっ、興悦至極に存じます

2. 儀礼的な挨拶状・祝辞など

かつての公式文書や祝辞文、御礼状などでも、「興悦至極に存じます」が使われていました。
特に、贈答や叙勲の謝辞などにおいて、最大限の敬意を示す表現として用いられていました。

3. 学術・宗教・書簡文などの文語体

明治〜大正期の書簡や、宗教関係・学術的な文書にも見られる言い回しです。
現在の公的文書ではあまり見かけなくなりましたが、文語調や儀礼的な文章を読む機会がある方には馴染みがあるかもしれません。

現代語に言い換えると?

「興悦至極に存じます」は、美しい響きを持つ敬語表現ですが、現代の会話やビジネスの場で使うにはやや仰々しい印象があります。
そこで、同じ気持ちをもう少し現代的で自然な表現に言い換えると、以下のようになります。

言い換え例:

  • 「この上なく光栄に存じます」

  • 「大変ありがたく思います」

  • 「心より感謝申し上げます」

  • 「身に余るお言葉、恐れ入ります」

  • 「恐縮です。とても嬉しく存じます」

いずれも、深い喜びと感謝を、丁寧かつ自然に伝える表現です。
現代のビジネスメールやお礼状では、こういった表現のほうが相手に伝わりやすく、適切です。

似た意味を持つ言い回しと比較

「興悦至極に存じます」と同様に、喜びや感謝の気持ちを丁寧に伝える表現は他にもいくつか存在します。
それぞれの使いどころやニュアンスの違いを表にまとめてみましょう。

表現 意味 使用シーン 現代での使用度
興悦至極に存じます この上なく嬉しく思います 時代劇・儀礼文 △(非常に少ない)
恐悦至極に存じます 恐れ多く、光栄に思います 古風な挨拶・祝辞文 △(やや見かける)
光栄に存じます 名誉と感じます ビジネス・フォーマル全般 ◎(現在も活用される)
ありがたく存じます 感謝の気持ちを伝える 礼状・ビジネス文書 ◎(日常でも自然)
嬉しく存じます 喜びの気持ちを表現 会話・文章問わず使える ◎(丁寧で柔らか)

「興悦至極に存じます」は、言葉としての美しさや格調高さは群を抜いていますが、日常的に使うには適さない古語的表現です。
現代では、状況に応じて適切な言い換えを選ぶのが実用的です。

まとめ

「興悦至極に存じます(きょうえつしごくにぞんじます)」は、
非常に丁寧で格調高い喜びの表現であり、主に時代劇や儀礼的な文書など、限られた文脈で使用される言葉です。

意味としては「この上なくうれしく、ありがたく思います」という内容を、最大限の敬意を込めて伝えるものですが、現代の日常会話ではまず使われることはありません。

ただし、日本語の持つ美しい表現力や、敬語の奥深さを感じさせてくれる言葉であることに違いはなく、知っているだけで文章や歴史作品の理解が深まります。

「光栄に存じます」「ありがたく存じます」など、同じ意味を持つ表現と使い分けながら、時と場に応じた言葉選びを意識してみてはいかがでしょうか。

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