「得てして世の中は思い通りにいかないものだ」
このように、「とかくそうなりがちだ」という意味で使われる「得てして」。
なんとなく意味はわかっても、いざ使おうとすると
「これって、悪いことにしか使えないの?」
「『往々にして』と何が違うんだろう?」 と迷ってしまうことはありませんか?
実は「得てして」には、言葉の成り立ちに由来する面白い特徴があります。
この記事では、語源からくる正しいニュアンス、似た言葉との使い分け、
そして日常でそのまま使える例文まで、スッキリ分かりやすく解説します!
🧐 「得てして」とは?その意味と本質
「得てして(えてして)」を一言でいうと、
「意識しなくても、自然とそういう傾向になりやすい」 という意味です。
ポイントは、本人がそうしようと思っているわけではないのに、「なぜかそうなってしまう」という自然な流れを指す点にあります。
ネガティブな意味でしか使わない?
「得てして」は、多くの場合「困ったことに…」「残念ながら…」というネガティブな文脈で使われます。
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× 「得てして、努力は報われるものだ」(不自然)
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○ 「得てして、努力は報われないこともある」(自然)
ただし、現代では「傾向」を説明する言葉として、中立的な文脈で使われることも増えています。
📚 「得てして」の意外な語源
なぜ「得る(える)」という漢字が入っているのでしょうか?
この言葉のルーツは、古語の動詞「得(う)」にあります。 昔の日本語で「得(う)」は、単に何かを手に入れるだけでなく、「~しがちである」「~する可能性がある」という意味を持っていました。
「得てして」の「して」は、動作を強調する言葉です。 つまり語源を辿れば、「そういう状態を手に入れてしまいがち(=そうなってしまいがち)」という成り立ちなのです。
🔄 「往々にして」との違いは?
似た言葉に「往々(おうおう)にして」がありますが、実は明確な使い分けがあります。
| 言葉 | ニュアンス | 場面 |
| 得てして | 本人の意志に関わらず、自然とそうなる傾向 | 日常~ビジネス |
| 往々にして | そうなることがしばしばある(頻度) | やや硬い文章・論文 |
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得てして: 「初心者は得てして、基礎を飛ばしたがる(=そういう性質がある)」
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往々にして: 「この時期は往々にして、集中豪雨に見舞われる(=そういうことがよく起きる)」
📝 そのまま使える!シーン別例文集
ビジネスシーン
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「プロジェクトの締め切り間際は、得てして予想外のトラブルが起こるものだ。」
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「優秀なリーダーは得てして、部下の小さな変化に敏感だ。」
日常生活
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「雨の日に限って、得てして傘を忘れて家を出てしまう。」
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「人気のある店は得てして、行列ができていて入りづらい。」
💡 まとめ
「得てして」は、単なる「よくある」という意味だけでなく、「人間の性質上、どうしてもそうなっちゃうよね」という納得感が含まれた言葉です。
文章に少し「深み」を出したいときや、あるあるネタを語るときに、ぜひ活用してみてください。
言葉のニュアンスをもっと深掘り!

