最近、若者の会話やSNSで「しょうみ」と聞くことが増えてきました。「しょうみって何?」と思った方も多いのではないでしょうか。
「正味」と書くこの言葉は、単に「本当のところ」といった意味だけでなく、日常会話やSNSで本音や率直な意見を伝えるときに便利に使える表現です。
本記事では、「しょうみ」の意味や語源、会話での使い方、類似表現、ビジネスでの注意点まで詳しく解説します。これを読めば、若者言葉としての「しょうみ」を安全に自然に使いこなせるようになります。
しょうみ(正味)の意味とは
「しょうみ(正味)」の基本的な意味は、「本来の内容」「実際のところ」「正確な事実」です。
若者言葉として使われる場合は、「正直に言えば」「率直に言うと」とほぼ同義で、会話の冒頭に置くことで、自分の本音や核心的な意見を伝えたいことを示します。
ポイント
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正味=本音・事実を表す
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カジュアル度:若者言葉として日常会話やSNS向き
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感情のトーン:軽く本音を述べるニュアンス
会話例
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「しょうみ、昨日の映画あんまり面白くなかった」
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「しょうみ、彼の話はちょっと信じられない」
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「しょうみ、このプロジェクト、時間かかりすぎ」
ここでポイントなのは、「しょうみ」を使うことで、単なる感想よりも少し本音感が増し、相手に率直さを伝えられることです。
方言ではない?若者言葉としての「しょうみ」
「しょうみ」は特定の地方の方言ではなく、日本語の標準語です。
もともとは「正味」という書き言葉があり、「正味30分」などで物事の実質的な量や時間を表す文脈で使われてきました。それが会話表現として若者言葉化し、カジュアルに「しょうみ」と発音されるようになりました。
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語源:正味(しょうみ)=本来の量や実際の内容
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変化:書き言葉から口語・略語として日常化
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特徴:会話での前置きや強調表現として使用される
つまり、方言ではなく、標準語が若者文化で柔らかくカジュアルになった形です。
日常会話での使い方
「しょうみ」は、日常会話で率直な意見を伝えるときに便利です。
使い方のパターンを3つに分けて解説します。
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本音を伝えるとき
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率直な意見や感想を述べたい場合に使用
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例:「しょうみ、あの店の料理高すぎ」
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ポイント:相手を傷つけず、自分の考えを正直に伝える
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前置きとして使う
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これから核心部分を話す前の導入に使用
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例:「しょうみ、そんなに変わらないんじゃない?」
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ポイント:会話の焦点を明確にし、相手の注意を引く効果
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強調・確認のニュアンス
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疑問や確認、軽く不満を伝えるときに使用
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例:「しょうみ、それって大丈夫?」
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ポイント:相手への質問や軽い注意を柔らかく伝えられる
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似た表現・類語
「しょうみ」に似た表現や類語を知っておくと、場面に応じた使い分けが可能です。
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正直に言うと:やや堅めでフォーマル寄り
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ぶっちゃけ:カジュアルでくだけた会話に向く
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本音で言えば:感情や意見を強調するニュアンス
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実際のところ:事実確認や報告で使える
例文比較
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「しょうみ、あの映画微妙だった」
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「ぶっちゃけ、あの映画微妙だった」
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「正直に言うと、あの映画微妙でした」
ニュアンスの違いとしては、
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「しょうみ」=軽く本音・カジュアル
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「ぶっちゃけ」=やや砕けた率直さ
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「正直に言うと」=丁寧さ・フォーマル度が高い
ビジネスで使うときの注意点
「しょうみ」はカジュアルな表現なので、ビジネスやフォーマルな場面では控えるのが無難です。
代わりに「正直に言うと」「実際のところ」などを使用すると、カジュアルさを抑えつつ意見を伝えられます。
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NG例:「しょうみ、この件ダメだと思う」
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OK例:「正直に言うと、この件には改善の余地があります」
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ポイント:相手を尊重しつつ、自分の本音や事実を伝える
会議や報告メールなどで使うときは、カジュアルすぎる印象を避けるのがコツです。
まとめ
「しょうみ(正味)」は、率直な意見や本音を伝えるときに便利な若者言葉です。「正直に言えば」「ぶっちゃけ」と同様に使えますが、カジュアルな印象があるため、相手や場面に応じて言葉を選ぶことが重要です。
日常会話やSNSで「しょうみ」を上手に取り入れることで、本音を自然に伝えられる表現として活用できます。