「したがって」とは、ある状況や事実に基づき結論を導く際に用いられる接続詞です。
この言葉は漢字で「従って」と表記されます。
その意味としては、「ある事象が原因となり、自然な結果として次の事象が生じることを示す」ことです。これは、「だから」や「そのため」と同義です。
それでは、具体的に「したがって」をどのような文脈で使用するのか、短い例文を通じて説明します。
「したがって」を使った明確な例文集
- 昼食で大盛りラーメンを食べたのは1時間前です。したがって、現在は満腹でこれ以上食べる余地がありません。
- 佐藤君の母親から、彼が風邪で休む連絡が入りました。したがって、今日は佐藤君が学校を欠席します。
- 目的地まで片道10キロメートルあります。したがって、往復で20キロメートルとなり、歩くには相当の労力が必要です。
- 運転中に太陽が正面に現れました。したがって、眩しい夕日のために前方が見づらくなっています。
- 最近の雨で佐田川の水位が上昇しています。したがって、近くの道の駅は臨時で休業します。
- 添加物が少ない食品はより自然です。したがって、多くの消費者は添加物が少ない製品を選びがちです。
- 今のビニール袋は全てポリエチレン製です。したがって、これを「ビニール袋」ではなく「ポリ袋」と呼ぶのが適切です。
- ベイトリールは力強く巻き上げることができますが、ラインの問題が頻発します。したがって、初心者には問題の少ないスピニングリールの方が適しています。
- 多くの会社が副業を認めていません。したがって、副業を検討する際は勤務先のポリシーを確認することが必要です。
- 興味の薄い分野では理解が進まないことがあります。したがって、関心のあるテーマに焦点を当てて学習することが重要です。
「したがって」と同じ意味を持つ類義語の紹介
「したがって」に類似する他の表現をいくつか挙げてみましょう。
すでに触れた「だから」や「それゆえ」は、「したがって」と同じように理由から結果への流れを示します。また、「なので」や「そんなわけで」といった表現も同様に使用されます。
さらに以下の言葉も「したがって」に近い意味を持ちます:
- 「ですから」
- 「ですので」
- 「それで」
- 「これにより」
- 「それにより」
- 「それによって」
これらの表現も、因果関係を説明する際に役立つ類義語として覚えておくと便利です。
まとめ
この記事では、「したがって」という接続詞の用例とその意味について解説しました。これらの例文が理解の一助となれば幸いです。
さらに、似ているが異なる意味を持つ「~にしたがって」という表現についても触れておきます。「~にしたがって」は時間的、空間的な変化や進行を表す際に用いられ、「~につれて」や「~に伴って」、そして「だんだん」と同義で使われます。例えば、「時間が経つにしたがって足がしびれてきた」という場合、時間の経過とともに徐々に変化が生じる様子を示しています。
また、「野球をしたがっている」や「話をしたがって近づいた」のような表現で使われる「したがって」は、別の意味合いを持ちます。ここでの「したがって」は、希望や願望を示す「~したい」と感情を表す「がる」が組み合わされた形です。これは「従って」という意味の「したがって」とは異なるので、使用する際には注意が必要です。
以上で「したがって」の説明を終えます。日常やビジネスシーンでの正確な使い方をマスターし、適切に表現することができるようになることを願っています。