「少なくとも」というフレーズは日常の会話に頻繁に登場します。
この表現は、「最低限」という意味で使われることが多く、「せめて」や「ともかく」と似た意味合いを持っています。
それでは、どのような状況で「少なくとも」を使うべきか、その使用例を通して見ていきましょう。
「少なくとも」の使い方を例文で解説
【小さく見積もっても】の使い方
- オランダのルッテ首相は記者会見で、社会的規制は少なくとも2月9日まで継続する必要があると述べた。
- 報道によると、全く物損がなくても、少なくとも30万円の罰金が科されることになるとのことだが、不起訴になるという報告もある。
- その動物の重量は、写真から見て少なくとも450キロはあると推測されていますが、正確な重さは不明です。
- ジョンソンさんは少なくとも過去5年間、家から一歩も外に出ず、過食が原因で体を動かすことが難しくなっています。
- かつては少なくとも8時間の睡眠が推奨されていましたが、日本人の睡眠時間は28カ国中で最も短いことが指摘されています。
- 関連団体からは、少なくとも4200万円が37名の議員に対して献金されたと「週刊文春」が報じています。
【せめて】の使い方
- これまでの困難を考えると、経営側は少なくとも正月くらいは従業員に休息を取らせようとしています。
- 長期間車を動かさない場合、少なくともエンジンだけは稼働させるようにアドバイスされることがあります。これは一理あると言えます。
- ゲストからは、「終わらないでほしい」「少なくとも、もう一回だけでいいから乗りたい」という声が多数寄せられています。
- 「新年らしさを感じてほしいから、少なくとも年明けの餅つきだけは実施したい」という願いがあります。
- お酒を飲みすぎたと感じる時は、少なくともたくさんの水を飲んでから休むようにしてください。
- それは売名行為ではなく、少なくともその事実だけは知っておいてほしいと思い、今後の生活を深く考えています。
「少なくとも」の類義語とその使い方
「少なくとも」と同じような意味を持つ類義語を紹介します。
【小さく見積もっても】の意味で使う類義語
- 「最低でも」:何かの基準や条件を設定する際に、その最小限を指す表現。
- 「尠くとも(すくなくとも)」:「少なくとも」とほぼ同じ意味で、何かの数量や程度がそれ以上であることを示す言い回し。
【せめて】【ともかく】の意味で使う類義語
- 「とにかく」:ある事を強調する際に、他の事情を押しのけて主要な点を述べる時に用いる。
- 「なにはともあれ」:どんな事情があろうとも、最も重要な点を先に進めるべきだと強調する際に使用。
- 「最悪でも」:事態が悪くとも、ある基準や条件は満たされるという意味で使われる。
- 「これだけでも」:少ないながらも、何かが実現されている状態を表現する際に用いる。
- 「十分ではないにしても」:完全ではないが、ある程度の要件は満たされていることを認める際に使う表現。
これらの類義語は、日常会話や文章で「少なくとも」の代わりとして使用することができます。それぞれの文脈やニュアンスに合わせて選ぶことで、より豊かな表現が可能になります。
まとめ
以上で「少なくとも」の使い方と例文についての説明を終えます。これらの例文が、日常会話や文章作成の参考になれば幸いです。
さらに、「少なくとも」と非常に似た表現に「少なくも」があります。これはあまり一般的ではないかもしれませんが、「少なくとも」と全く同じ意味で使用されます。
このような類似表現も覚えておくと、言葉遣いの幅が広がりますね。表現が似ているため、少し混乱を招くこともありますが、それぞれの文脈で適切に使い分けることが大切です。