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「目論む」の意味とは?使い方と例文でわかりやすく解説

言葉・慣用句

「目論む(もくろむ)」とはどんな言葉?

「目論む(もくろむ)」という言葉、ニュースや小説、あるいはビジネスの場面でも見かけることがあります。

たとえば…

  • 「売上アップを目論む新商品」

  • 「敵の出方を見ながら、裏で何かを目論んでいる様子だ」

どこか裏でこっそり考えているようなニュアンスがありますよね。
では実際、「目論む」という言葉にはどんな意味があり、どんな場面で使うのが適切なのでしょうか。

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「目論む」の辞書的な意味

国語辞典では「目論む」は次のように定義されています。

ある目的を達成しようとして計画する。
とくに、こっそりと何かをたくらむようなニュアンスを含むこともある。

つまり、単なる「計画」ではなく、何かを狙っている・意図的に仕掛けようとしているという、やや含みのある表現です。

「もくろみ」と「目論む」の違い

「目論む」は動詞で、「もくろみ」はその名詞形です。

用例 説明
動詞:「目論む」 計画を目論む/逆転を目論んでいた 実際に行動に移そうとする能動的な印象
名詞:「もくろみ」 そのもくろみは失敗に終わった 意図や考え、計画を客観的に捉える印象

どちらも同じ語源ですが、「目論む」のほうが行為としての“仕掛ける感じ”が強いです。

「目論む」がもつ“グレー”なニュアンスに注意

「目論む」は、単に「計画する」と言えば済む場面でも、あえてこの言葉を選ぶことで、

  • 秘密裏に

  • 意図的に

  • 何かを仕掛けようとしている

というような、裏の意図や狙いがあることを暗示する場合があります。

したがって、相手を持ち上げるような文脈では使いにくいことも。

×:「部長は会社のために素晴らしい改革を目論んでいます」
→ あえて“企んでる感”が出てしまう

〇:「部長は会社の将来を見据えた改革を計画しています」

類語・言い換え表現

類語 ニュアンス
計画する 一般的な言い回し。誰にでも使える
たくらむ ネガティブな意味が強め(悪意や策略を伴う)
狙う 対象がはっきりしている印象
企てる 小説や報道でよく使われる。やや硬い表現

 

まとめ:「目論む」は“考えている”だけじゃない

「目論む」は、単なる“考え”ではなく、何かを仕掛けるような意図があるときに使う表現です。

特に以下の点に注目して使うと誤解が生まれにくくなります。

  •  計画段階の話である(まだ実行されていない)

  •  人に対して使うときは「含み」や「策略感」が出る

  •  ビジネス文書などではややカジュアルor皮肉めいた印象になることも

言葉選びひとつで印象は大きく変わります。「目論む」をうまく使えば、慎重に考えている感じや、狙いのある行動を的確に表現できますよ。

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