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「五里霧中」(ごりむちゅう)の意味と使い方:シンプルな例文でサラッと解説

四文字熟語

「五里霧中」(ごりむちゅう)とは、故事成語であり、四字熟語としても知られています。

この表現は、「五里もの距離にわたって深い霧が立ち込めている状態」から来ており、比喩的には「どの方向に進めばいいかわからない」という状況を示します。具体的には、「状況が見えず、はっきりした計画や予測が立てられない時」に用いられる言葉です。

さて、この「五里霧中」をどんな状況で使うか、例文を通じて簡単に説明します。理解しやすいように、平易な言葉で例を挙げていきます。

 

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「五里霧中」を使ったわかりやすい例文集

・新しい部活としてラクロス部の設立を提案したが、先生も部活設立が初めてで、どのように進めればよいか見当がつかず、五里霧中の状態だった。

・文化祭でクラスがたこ焼き屋を開くことになったものの、必要な機材や手続きが全く理解できず、誰も道筋を示せないことから、まさに五里霧中の状態に陥った。

・インフルエンザで一週間学校を休み、戻ったら数学が全く理解できない。まるで五里霧中に迷い込んだような気分だった。

・普段の避難訓練の不足が露呈し、突然の地震発生時には、社員たちはどう対応すればいいかわからず、五里霧中の状態に陥った。

・高校進学の話をした際、進学そのものについても未決定で、五里霧中との回答を受けた。

・ワンクリック詐欺に遭遇した友人は、何をすべきか慌てふためき、完全に五里霧中の状態だった。

・何年も挑戦していた司法試験に再び不合格となり、これからの人生について何をどう進めるべきか、五里霧中と感じている。

・大型台風と地震が同時に襲い、甚大な被害を受けた地域では、役所内も混乱し、何から手をつけるべきかわからない五里霧中の状況が続いている。

 

「五里霧中」の起源と歴史的背景

「五里霧中」という言葉の由来は、中国の古典「後漢書」に記されています。特に「張楷伝」の章で語られるエピソードにその起源があります。

張楷は、非常に知識が豊富で賢明な人物でしたが、彼は公職を避け、山奥で隠遁生活を送っていました。張楷はまた、道術(古代中国の神秘的な技術)にも長けており、特に「五里霧」という技を使うことができました。この技は、五里四方を霧で覆うことができる非常に特殊なものでした。

人々が彼のもとを訪れて道術の教えを請うた時、張楷はこの「五里霧」を使って自身を隠し、人々との接触を避けました。このため、彼の周囲は常に深い霧に包まれており、張楷の姿を捉えることはできませんでした。

この歴史的な逸話から、「五里霧中」という表現が生まれ、物事が見えない、方向が定まらない状況を表す言葉として用いられるようになったのです。

 

まとめ

「五里霧中」という表現を用いた例文とその由来について紹介しました。

「五里霧中」と似た意味を持つ言葉として、「曖昧模糊(あいまいもこ)」があります。これは物事がぼんやりとして明確でない状態を指します。また、「手詰まり」や「立ち往生」といった表現も、進行が困難である状況を描写する際に役立つでしょう。

これらの言葉を理解し使いこなすことで、さまざまな状況を的確に表現できるようになります。ご参考にしていただければ幸いです。

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