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「とうもろこし」の漢字表記とその起源について詳しく解説!

名称

「とうもろこし」はとても美味しいですね。特に、お祭りで売られている甘くて焦げた「とうもろこし」が私のお気に入りです。

実は、この馴染み深い「とうもろこし」の名称は、日本語のように聞こえますが、一般的には漢字で見ることが少ないかもしれません。

しかし、実際には「とうもろこし」には複数の漢字表記が存在します。

この記事では、「とうもろこし」の漢字表記とその背景にある由来について、分かりやすくご説明します。

 

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「とうもろこし」の漢字表記について

「とうもろこし」という言葉には、実は複数の漢字表記が存在します。ここでは、その中から主に知られている3つの漢字を紹介します。

  • 唐蜀黍(とうもろこし)
  • 玉蜀黍(とうもろこし)
  • 唐黍(とうもろこし、またはとうきび)

これらの表記は、どれも「とうもろこし」を指すのですが、特に「唐黍」は「とうきび」とも読まれることがあります。

漢字が馴染みのないものかもしれませんが、それぞれの字には深い意味が込められています。

さて、私が調べた辞書の情報によると、「とうもろこし」は「玉蜀黍」と表記されます。こちらの漢字は、イネ科の一年草で、夏に黄色い実をつけることから食用や飼料として利用されています。辞書ではこのように記されています:

【とうもろこし(玉蜀黍)】 ・[植] イネ科の一年草。茎は直立し、円柱状。葉は大きく、夏には茎の頂に雄花の穂をつけ、筒形の軸に黄色い実が列状につく。主に食用または飼料用として利用される。別名として「とうきび」とも。

引用元:旺文社国語辞典

次に、「とうもろこし」の漢字表記が持つ由来について詳しく解説していきましょう。

 

「とうもろこし」の漢字表記とその起源

「とうもろこし」は漢字で「唐蜀黍」「玉蜀黍」「唐黍」と表記されることがあります。それぞれの漢字表記には独特の由来が存在します。

「唐蜀黍」の由来

「唐蜀黍」の漢字表記について見ていきましょう。この表記に含まれる「蜀黍」は「もろこし」と読むことがあり、イネ科の植物を指しますが、「とうもろこし」とは異なります。「もろこし」は室町時代に中国から日本に伝わった古い穀物で、現在では主に鳥類の飼料として使われています。

この「もろこし」が品種改良されたものが「とうもろこし」であり、江戸時代にポルトガルから日本に持ち込まれました。この時、外国から来たものには「唐」という字が頻繁に使用され、これは古代中国の「唐」王朝を示す言葉として、外来の品物を示す際に使われたためです。「唐辛子」など他の外来品にも同様に「唐」という字が使われています。

そのため、「とうもろこし」の漢字表記「唐蜀黍」は、古い「もろこし」の「蜀黍」に「唐」を加えて外来の品種であることを示したものです。

「玉蜀黍」の由来

次に「玉蜀黍」の漢字について解説します。この漢字表記も、先述の「もろこし」に関連しています。具体的には、「もろこし」は「蜀黍」とも「唐黍」とも書かれます。これに「唐」を加えると、「唐蜀黍」となりますが、もう一方の「唐黍(もろこし)」に「唐」を加えると、語句が重複して「唐唐黍」となります。

この重複を避けるために、別の字を探す必要がありました。ここで選ばれたのが「玉」です。この選択は、「とうもろこし」の実が金色に輝いて美しく並ぶ様子からインスピレーションを得たものです。古くから「玉」という字は、貴重で美しい物に対して用いられることが多かったためです。

しかし、「玉唐黍」ではなく、最終的には「玉蜀黍」とされたのは、「唐黍」と「蜀黍」の混同によるものと考えられます。この表記は、「とうもろこし」の美しい外観とその価値を象徴するものとして定着しました。

「唐黍」の由来

最後に「唐黍」の由来を見てみましょう。この表記は、「とうきび」とも読まれますが、ここでの「黍(きび)」は、同じくイネ科の一年草である別の植物を指します。この「きび」は、日本でよく知られている「きびだんご」の「きび」としても知られています。

「唐黍」が「とうもろこし」を指すようになったのは、外来の農作物としての背景から「唐」の字を加えた結果です。これは、外国から伝来したものに対して「唐」という字を冠する習慣に由来します。したがって、「黍」に「唐」を加えて「唐黍」と表現されるようになったわけです。

 

まとめ

ここまで、「とうもろこし」の漢字表記とその由来について詳しくご紹介しました。

「とうもろこし」は漢字で「唐蜀黍」「玉蜀黍」「唐黍」と表されます。これらの表記はすべて、植物の起源や特徴が関係しています。

  • 唐蜀黍:「蜀黍(もろこし)」に、外来のものを示す「唐」を加えたものです。これは、外国から伝わった植物によく用いられる表記法です。
  • 玉蜀黍:同じく「蜀黍」が基ですが、こちらは「玉」という字が加わっています。これは、その美しい金色の実を宝石に例えて名付けられたものです。
  • 唐黍:こちらは「黍(きび)」に「唐」を加えた表記で、別の植物である「きび」との関連を示しています。

それぞれの表記には、その由来や歴史的背景が色濃く反映されています。また、地域によってはこれらの穀物を指す言葉が異なることがあり、文化的な多様性も垣間見ることができます。

この情報が、皆さんの「とうもろこし」に対する理解を深める助けになれば幸いです。地域や文化による呼称の違いにも触れながら、それぞれの表現を楽しんでいただければと思います。

 

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