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「朝三暮四」(ちょうさんぼし)の意味と使い方:シンプルな例文でサラッと解説

四文字熟語

四字熟語の「朝三暮四」は、「ちょうさんぼし」と発音されます。

この成語は、表面上の差異に惑わされて、結局のところ結果が同じであることに気づかない状況を指します。また、巧妙な言葉の使い方で、同じ結果が異なって見えるように操作することを意味する場合もあります。

それでは、「朝三暮四」をどんなシチュエーションで、どのように活用するのかを見ていきましょう。

ここでは、「朝三暮四」を用いた例文を、短くて理解しやすい形で解説していきます。

 

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「朝三暮四」を活用した例文!シンプルで明瞭に説明

・店で「価格を下げました!」と勧められて購入したドーナツパックが、以前は5個だったのに4個に減っていました。価格は下がったと思いきや、実質変わらず…これは朝三暮四の典型です。

・オンラインショップが商品を送料無料で提供すると宣伝していたが、実際は商品価格に送料が含まれており、結果的に価格は上がっていた。まさに朝三暮四ですね。

・特売を理由に遠くのスーパーまで出かけたけれど、かかったガソリン代を考えると、結果的には得することなく朝三暮四でした。

・大特価で買い物に行ったはずが、無駄遣いをしてしまい、トータルで見ると支出は変わらなかった…これも朝三暮四の例です。

・消費税を下げると公約して当選した政党が、一方で所得税をひそかに上げていた…これはまさに朝三暮四です。

・無料化を公約に掲げた高速道路が、実際には無料になることなくETCの導入で少し安くなっただけ。ETCの購入費用を考えると、結果的には何も得はなかった朝三暮四です。

・クレーマーが店員の態度を問題視していたが、結局のところいつものように謝罪を受けてその場を去った。疲れからか変わり映えのない結末で、これも朝三暮四と言えるでしょう。

・食事量を減らしてダイエットを試みているのに、食後に大量のお菓子を食べてしまうなら、その努力も水の泡…これは典型的な朝三暮四です。

 

「朝三暮四」の成り立ちと意味の解説

「朝三暮四」という成語の起源は、古代中国の思想家、列禦寇(れつぎょこう)の著作「列子」に由来します。また、このエピソードは荘子(そうし)の作品「荘子」にも見られるため、どちらの書物が元であるかは不明です。

この物語では、狙公(そこう)という人物が登場します。この名前は、サルを操る人を意味します。彼の生活が困窮し、飼っていたサルの餌を減らす必要に迫られた狙公は、サルの不満を避けるために餌の与え方を工夫しました。

最初に、「朝は4つから3つに、夕方は変わらず4つの餌を与える」と告げたところ、サルは怒りました。そこで、彼は逆に「朝は4つ、夕方は3つ」と提案しました。この変更にサルは満足し、了承したのです。

この話から、「朝三暮四」という成語には、「表面的な違いに惑わされ、実際の結果が同じであることに気づかない」という意味と、「巧みな言葉で誤解を招く」という二重の意味が込められています。

 

「朝三暮四」の類義語

「朝三暮四」に類似する四字熟語を紹介します。これらの熟語は、外見上の違いに惑わされがちな状況や、見かけに騙されることを表しています。

  1. 朝四暮三(ちょうしぼさん)
    • 「朝三暮四」と同様に、人が表面的な違いに惑わされ、本質的には変わらない状況を指します。言葉の順序が逆転しているだけで、その意味するところは同じです。
  2. 五十歩百歩(ごじっぽひゃっぽ)
    • 直訳すると「50歩と100歩」。この成語は、ほんの少しの違いであるにも関わらず、大きな差異があるかのように振る舞うことを批判的に表現しています。
  3. 釈迦に説法(しゃかにせっぽう)
    • 自分より遥かに知識や経験がある人に対して、無意味な説明や助言をすることを指し、表面的な行動が本質的な無駄であることを暗示しています。 

これらの四字熟語は、「朝三暮四」と同じく、見かけの違いに惑わされがちな状況や心理を表現しています。

 

まとめ

以上が「朝三暮四」とその類似語に関する解説でした。ぜひ参考にしてください。

「朝三暮四」に加えて、「朝四暮三(ちょうしぼさん)」も存在します。この二つは意味が完全に同じで、使い分ける必要はありません。

さらに、「朝三暮四」とよく似た表現に「朝令暮改」があります。これは「朝に出された命令が夕方には変更される」という意味で、政策や決定事項が頻繁に変わる様子を表しています。これら二つは異なる意味を持つため、使い分けに注意が必要です。

 

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