「とうてい」という表現は、漢字で「到底」と書かれます。
この言葉には主に二つの意味があります。よく使われるのは、否定的な文脈で「どうしても」「どうやっても」という意味を表す場合です。もう一つの意味である「つまり」は、あまり一般的ではありません。
では、具体的に「とうてい」がどのような場面で使われるか、短文を交えてわかりやすく説明します。
「とうてい」の例文を簡単な短文で
・彼がアメリカ大統領と握手したと自慢していましたが、一般人がそんなことをするのはとうてい信じがたいです。
・中学時代、彼の成績は常に平均以下でした。今、彼が東京大学を卒業し、厚生労働省で働いているとは、とうてい想像もつかないことです。
・オーディションで彼女のパフォーマンスが良くなかったにも関わらず、彼女だけが合格したというのは、とうてい納得できません。
・同じ学校にはたった3人しか楽器を演奏できる生徒がいないため、ブラスバンド部を結成するのはとうてい無理だと思っていました。
・30年前に比べ、現在は誰もが自由に動画を世界に発信できるようになりました。これはとうてい想像できなかった進歩です。
・この土地に化学工場を建てる計画が提案されましたが、それはとうてい受け入れがたいです。ぜひ計画の見直しをお願いします。
・大会の参加者が予想を大幅に超えたため、一日ではとうてい試合を終えられず、会場を変更することにしました。
・悪天候のために大幅な時間のロスがあり、とうてい全選手が競技を完了できなかったため、競技は一時中断されました。
・人間が他人から嫌われる運命にあるならば、それはとうてい人としての生存が難しいことを意味します。(つまり)
・月が地球の周りを螺旋状に回っているように、地球も太陽の周りを螺旋を描いて回っています。(つまり)
「とうてい」の類義語
「とうてい」と同じく否定的な強調を表す類義語には、以下のような表現があります。
「どうしても」の意味においては、「どう頑張ったとしても」「どう考えても」「どうあがいても」「どんなことがあろうと」といったフレーズが相当します。
一方、「つまり」という意味での類義語としては、「つまるところ」が挙げられます。
その他にも、「挙句の果て」「差し詰め」「帰するところ」といった表現も「とうてい」の類義語として用いることができます。これらの言葉も、文脈によっては「とうてい」と同様の意味合いで使われることがあります。
まとめ
以上が「とうてい」の使い方と例文についての説明でした。ぜひ参考にしてください。
「とうてい」とは、漢字で「到底」と記され、文字通り「底に至る」という意味があります。これは、ある状況や問題が最底点に達して、もはや改善や解決が不可能な状態を指すことが多いです。
「とうてい」という表現を通じて、どうにもならないほどの困難や不可能を表現する際に使われることが理解できるでしょう。