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「逆もまたしかり」の「しかり」の意味とは?正しい使い方と類語をわかりやすく解説

言葉・慣用句

会話や文章の中で「逆もまたしかり」という表現を耳にしたことはありませんか?一見すると古風で難しそうに感じますが、実際には「逆の場合も同じことが成り立つ」という意味を表す便利な言い回しです。

たとえば「努力すれば成果が出る。逆もまたしかり、努力を怠れば成果は出ない」というように、ある主張を補強するために使われます。また、「〇〇もまたしかり」という形に広げることで、複数の事例に応用することもできます。

本記事では、「しかり」という言葉の本来の意味から、「逆もまたしかり」の使い方、誤用に注意すべき点、類語や言い換え表現まで深掘りして解説します。正しく理解することで、会話や文章に一層説得力を持たせられるでしょう。

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「しかり」の意味とは

「逆もまたしかり」の中に登場する「しかり」は、漢字で書くと 「然り」 です。これは古語に由来する言葉で、現代の日常会話ではあまり使われませんが、文章や論理的な議論の中では今も生きている表現です。

基本の意味

  • 「その通りである」「確かにそうだ」という肯定の言葉。

  • 現代語で言い換えると「そうだ」「Yes」に近い意味合い。

用例

  • 「その意見は然り」=その意見は正しい。

  • 「然りながら」=そうではあるけれども(しかし)。

現代でのニュアンス

「しかり」には古風で格調高い響きがあります。そのため、ビジネスの場面や論理的な説明、あるいは文学やスピーチなど、ややフォーマルな場面で用いられるのが特徴です。

一方、日常会話で多用すると少し堅苦しく聞こえるため、使いどころを考える必要があります。

「逆もまたしかり」の意味と使い方

「逆もまたしかり」とは、文字通り 「逆の場合でも同じことが成り立つ」 という意味の表現です。論理的な説明や文章でよく用いられ、ある主張に説得力を加える役割を果たします。

意味のポイント

  1. ある事柄が成り立つなら、その反対の事柄も成り立つ

    • 例:「人は学べば成長する。逆もまたしかり、学ばなければ成長しない。」

  2. 論理的な補強や結論づけに使われる

    • 相手に「だから当然だ」と納得させやすい言い方になる。

  3. 少し堅めの響き

    • 日常会話よりも、スピーチや文章、議論での使用が多い。

具体的な使用例

  • 「努力すれば成果が出る。逆もまたしかり、努力を怠れば成果は出ない。」

  • 「よい習慣が人をつくる。逆もまたしかり、悪い習慣が人を崩す。」

  • 「法律は国民を守る。逆もまたしかり、国民も法律を守らねばならない。」

このように「逆もまたしかり」は、主張を補強する締めくくりのフレーズとして便利に使えるのです。

「〇〇もまたしかり」という応用表現

「逆もまたしかり」が有名ですが、実は「〇〇もまたしかり」という形に広げることで、さまざまな対象に当てはめて使える便利な言い回しになります。

基本の意味

「〇〇についても同じことが成り立つ」というニュアンスで使われます。ある事柄が正しいなら、他の事柄についてもそれが当てはまる、という論理的な広がりを示すことができます。

具体的な使用例

  • 「人に優しくすれば心が穏やかになる。動物に対してもまたしかり。」

  • 「勉強に努力が必要なように、スポーツにおいてもまたしかり。」

  • 「過去から学ぶことが大切だ。未来を考えるときもまたしかり。」

このように「逆」だけでなく、比較対象や他の事例にまで広げられるのが特徴です。

ポイント

  • 「逆もまたしかり」は「反対のケース」に使う。

  • 「〇〇もまたしかり」は「別の対象にも同じことが言える」ときに使う。

  • いずれも「論理的な補強」をする働きがあり、文章やスピーチで説得力を増す効果がある。

 

誤った使い方に注意

「逆もまたしかり」や「〇〇もまたしかり」は便利な言い回しですが、使い方を間違えると相手に伝わりにくかったり、堅苦しすぎる印象を与えたりすることがあります。

 意味を取り違えるケース

  • 「逆もまたしかり」を「逆の場合は違う」という意味で誤解する人がいます。
    → 正しくは「逆でも同じことが言える」という意味。

  • 例:「努力すれば成果が出る。逆もまたしかり=努力を怠れば成果は出ない」

 フォーマルすぎる印象

  • 普段の会話で多用すると、「堅苦しい」「わざとらしい」と感じられることも。

  • 日常会話では「逆もそうだね」「裏を返せば」といった言い換えの方が自然です。

 漢字表記に注意

  • 本来は「逆もまた然り」と書くのが正しい。

  • ただし現代では「逆もまたしかり」とひらがなで書かれることが多く、読みやすさを優先して問題ありません。

 多用は禁物

  • 強調や論理の補強としては効果的ですが、多用するとくどい印象になります。

  • 論理展開の中で「ここぞ」という場面で使うのが効果的。

 

類語・言い換え表現

「逆もまたしかり」や「〇〇もまたしかり」と同じような意味を持ちつつ、より日常的で柔らかい言葉に置き換えることも可能です。状況や相手に合わせて使い分けると、堅苦しさを避けながらニュアンスを伝えられます。

主な類語

  • 同じことが言える
    → シンプルでわかりやすい表現。会話でも文章でも幅広く使える。
    例:「勉強には努力が必要。同じことがスポーツにも言える。」

  • 裏を返せば
    → 物事を反対から見たときの意味を補強するときに便利。
    例:「裏を返せば、努力しなければ成果は得られない。」

  • 反対の場合も成り立つ
    → 論理的でフォーマルな印象を持つ言い方。ビジネス文書にも適する。

  • それもまた然り
    → 「〇〇もまたしかり」と同じ使い方だが、古風で重厚な響きがある。

使い分けのコツ

  • 日常会話 → 「同じことが言える」「裏を返せば」

  • ビジネスやスピーチ → 「反対の場合も成り立つ」「逆もまたしかり」

  • 文語的・格調高く → 「それもまた然り」

 

まとめ

「逆もまたしかり」という表現は、一見難しそうに見えますが、意味はとてもシンプルで 「逆の場合でも同じことが言える」 というものです。もともと「しかり(然り)」は「その通り」「そうである」という古風な言葉であり、文章やスピーチなどで使われると、主張に論理性や格調を与えてくれます。

さらに「〇〇もまたしかり」という形に応用すれば、別の事例や対象にも当てはめて表現できるため、説得力を広げる効果があります。ただし、日常会話で多用すると堅苦しく聞こえることがあるため、状況に応じて「同じことが言える」「裏を返せば」といった柔らかい言い換え表現を使うのもよいでしょう。

「逆もまたしかり」を適切に使いこなせば、単なる意見や説明が一段と説得力を持ちます。古風な響きと論理的な明快さをあわせ持つこの表現を、ぜひ文章や会話に活かしてみてください。

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