この慣用句「舌を巻く」は、通常、話すことができないほどの驚きを表します。
つまり、非常に驚いて言葉が出ない状態を意味しています。
この表現は、「非常に優れたことに驚く」や「驚愕して感心する」場面で用いられることが多いです。
さて、この「舌を巻く」を実際にどのような状況で使うか? 以下では、その使用例を短文で説明していきます。
「舌を巻く」を用いた簡潔な例文集
- 彼はプロボクサーとしての冷静さを保ち、酔っ払った若者に絡まれても一切挑発せず、静かにその場を耐え忍んだ。その姿勢には本当に舌を巻いた。
- 彼のマジックショーは観客を完全に魅了する。どうやっているのかさっぱり見当がつかないその手品に、私は舌を巻いた。
- 彼女は初めての学年では平均的な成績だったが、3年生になると一気にクラストップに躍り出た。その成績アップには舌を巻くばかりだ。
- 日本人サポーターがワールドカップの試合後に競技場を清掃した行動が、多くの外国メディアに取り上げられ、その礼儀正しさに舌を巻かれた。
- 3日連続で登板したクローザーが見事な投球を披露し、シーズン25セーブ目を挙げた。そのタフネスには誰もが舌を巻いた。
- 小学6年生が大学レベルの難問を解決した際、その数学的才能に周囲は驚嘆した。
- 東日本大震災の際、被災地の人々の秩序ある行動に、国内外から賞賛の声が上がり、その国民性に多くの人が舌を巻いた。
- 子供の頃から野球に打ち込み、プロとして活躍する彼の努力と姿勢には、本当に舌を巻く。
- NBAの黄金時代を経験した選手でさえ、現在のプレイヤーの実力には舌を巻くと感じることがある。
- 93歳で未だにトラクターを操り、サトウキビ畑に苗を植え続ける老女。その技術と精力には誰もが驚く。
「舌を巻く」と似た言葉
「舌を巻く」は、驚きや感嘆を表す慣用句ですが、似たような意味を持つ他の言葉もいくつかあります。
まず、言葉に関連する表現です。
- 「言葉をのむ」: 驚きで言葉が出ないこと。
- 「言葉が出ない」: 驚きや感動で声を失うこと。
- 「息をのむ」: 驚きや衝撃で一時的に息を止めること。
- 「思わずうなる」: 感動や驚きで無意識に感嘆の声を上げること。
視覚に関する表現もあります。
- 「目を丸くする」: 驚きで目を大きく開けること。
- 「目を見張る」: 驚きや感嘆で目を広げてじっと見ること。
- 「瞠目(どうもく)する」: 驚愕や畏怖で目を見開くこと。
さらに、その他の関連表現も挙げておきます。
- 「脱帽する」: 相手の能力や成果に敬意を表して帽子を脱ぐこと。
- 「度肝を抜く」: 非常に驚かせること。
- 「感服する」: 他人の行動や態度に感心し、敬意を表すること。
これらの表現も、日常や特別な場面で「舌を巻く」と同様に使われます。
まとめ
これまでに、「舌を巻く」という表現についてその意味や使い方、類義語を紹介してきました。
「舌を巻く」とは、言葉を失うほどの驚きや感嘆を表す表現です。
驚きという感情は、しばしば「言葉が出ない」という身体的反応を伴います。そのため、この表現の類義語には人の表情や行動を表すものが多く含まれています。
これらの情報が皆さんの理解を助け、日々のコミュニケーションに役立つことを願っています。