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四文字熟語「二束三文」は何が二束で三文はいくらなのか?サラッと解説

四文字熟語

四字熟語である「二束三文」は、事実上何の価値もないとされる表現です。

しかし、この「価値」とは具体的にどれほどのものなのでしょうか?

現代の金額で言うと、どのくらいの価値に相当するのか気になりませんか?

そこで、この言葉が示す「価値」を徹底的に分析し、現代の通貨でどれくらいになるのかを解説します。

 

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「二束三文」の由来とその量—一体どれだけなのか?

「二束三文」という言葉の背後にある意味を掘り下げるためには、「二束」と「三文」について個別に解析することが重要です。

「二束」とは何を指すのでしょうか?

一般的には、草履を束ねた数量を表すとされています。特に「金剛草履」と呼ばれる、普通の草履よりも大きくて丈夫な高級品が考えられます。

さて、この「二束」という表現には、「二足」という解釈もありますが、多くの場合、「束」という単位で考えるのが適切です。なぜなら、「二束三文」の表現自体が、「大量に売っても利益が出ないほど安い価格で取引される」という意味を持つからです。これは、単に「二足」ではなく、より多くの量、つまり「束」としての量を示唆していると解釈されます。

この「束」がどれほどの量かは、文脈によって異なりますが、例えば米の場合は一斗(およそ18リットル)を意味し、稲であれば一人の大人が親指と中指でつまめる量の10倍、魚であれば約100匹が一束とされています。

草履に関しては、正確な数は不明ですが、数百足を一束とする説もあり、その謎は深いものがあります。もしかすると「二束」が「二十足」と同じ量を示しているかもしれません。この点については、はっきりした記録が残っていないため、謎に包まれています。

「三文」の価値と現代への換算

江戸時代には「金貨」、「銀貨」、そして「銭貨(銅製)」という三種類の貨幣が流通していました。金貨は1両、銀貨は1匁、そして銭貨は1文という単位で計算されていました。

1両は60匁、または4000文と等価でした。

それでは、この当時の貨幣を現代の価値にどう換算するか、見ていきましょう。時代による価値の変動はあるものの、以下のような計算により近似値を導出できます。

  • 江戸時代初期:1両約100,000円として、1文は25円。
  • 江戸時代中期以降:1両約40,000円から60,000円として、1文は10円から15円。
  • 幕末:1両約4,000円から10,000円として、1文は1円から2.5円。

この計算から、「三文」の価値は時代によって異なり、初期では75円、中期で30円から45円、幕末で3円から7.5円となることが見て取れます。

このように、「二束三文」が使われた時代背景によって、その実際の価値は大きく異なることが理解できます。興味深いのは、これらの計算が現代の価値感とどれほど異なるかを示している点です。

「二束三文」の価値の総括

「二束三文」という表現の具体的な価値を見ていきましょう。

まず、草履に注目します。現代の価格である税抜き3000円の草履が2足で6000円、10足で30000円となります。この草履が江戸時代の価値で計算されると、初期には75円で売れ、中期には45円で取引されたと考えられます。

この計算から、現代の価格に対して非常に低い価格で取引されていたことが明らかになります。具体的には、100分の1程度の価格で取引されていたと推測できます。さらに、「束」が10足であれば400分の1、100足であれば4000分の1という極端に低い価格で取引されることを意味します。

このように、「二束三文」の表現が示すのは、非常に価値の低いものを指すということであり、それが極端に安価であることを表しています。この表現がどれほど価値がないかを理解するには、このような価値の計算が非常に役立ちます。

 

「二束三文」の意味とその具体的な用例

「二束三文」という四字熟語の辞書定義と日常での使い方を詳しく解説します。

「二束三文」の辞書定義

【二束三文】 ・大量にあっても価値がほとんどないこと。非常に価格が安いことを指す。「花材を二束三文で売りとばす」 引用元: 旺文社国語辞典

この表現は単に「安い」というよりも、「価値が非常に低い」というニュアンスを強調しています。

「二束三文」の実際の使い方

  • 遺産として残された家と土地を売り出したが、二束三文にしかならなかった。
  • 昔のVHSビデオを売ったけど、もはや二束三文だったね。
  • 10年前のパソコンは技術の進歩により、今では二束三文の価値しかない。
  • 古くなりすぎた車を売ろうとしたが、二束三文でしか売れないだろう。
  • 本を買い取ってもらえるけど、得られるのは二束三文な価格だから期待できない。

このように、「二束三文」は日常生活で様々な状況で使われ、価値が極めて低いものを表現するのに便利な表現です。この表現を使うことで、何かが市場でほとんど価値を持たないことを効果的に伝えることができます。

 

まとめ

本記事では、四字熟語「二束三文」の価値について詳しく探求しました。

「三文」の現代における価値は、約45円から75円程度となることがわかりました。ただし、「二束」の具体的な量、特に草履の数については確定的な情報が得られなかったため、具体的にどの程度の価値がある物が45円から75円で売られていたのかは特定できませんでした。

さらに、「三文」という表現は、「早起きは三文の徳」や「三文判」、「三文小説」など、他の熟語や言い回しにも登場し、非常に低い価値を象徴する表現として使われています。

この調査を通じて、「二束三文」がどれだけ価値の低いものを指すのかが明らかになり、その文化的な背景や歴史的な意味も深く理解できました。

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